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2026/08/09 20:01

「VIVANT」の第9話で、ノコルが少年を助けるために地割れの底へ降り、そこで大量のフローライトを発見するシーン。
ドラマを見ていると、当然「モンゴルのどこかにあるフローライト鉱山なんだろう」と思いますよね。
ところが、実は違います。
地下の洞窟シーンは日本。
そして、その後に登場する広大な鉱山風景は、本物のモンゴルのフローライト鉱山跡で撮影されています。
さらに日本には、かつて世界的にも知られたフローライト鉱山があり、現在は鉱山跡を見学できる場所もあります。
今回は「VIVANTのフローライト鉱山」を、難しい鉱物学の話は抜きにして、実際の場所をGoogleマップやGoogle Earthで追いながら見ていきます。
① ノコルがフローライトを見つけた洞窟(内部)は日本だった!
まずは、あの印象的な地下洞窟。
ノコルが少年を助けるために地割れの底へ降り、その先でフローライトを発見した場所です。
ここはモンゴルではありません。
静岡県浜松市天竜区の「小堀谷鍾乳洞(青谷鍾乳洞)」です。
実際に『VIVANT』の撮影に使われたことは、宮崎陽平監督も明かしています。
監督によると、ノコルが地割れ地点から降りて少年とフローライトを見つける「地下の空洞」は、実際には日本ロケ。
その場所が浜松市の小堀谷鍾乳洞です。
小堀谷鍾乳洞はどこ?
所在地は、
静岡県浜松市天竜区青谷
です。
Googleマップでは「青谷鍾乳洞」または「小堀谷鍾乳洞」で検索すると場所を確認できます。
Google Earthで上空から見ると、山の中にある小さな鍾乳洞だということがよく分かります。
洞窟自体も、巨大な観光鍾乳洞を想像するとかなり違います。
入口から入ると、狭い洞窟を進んだ先に少し広い空間があります。
実際の洞窟を訪れた人の記録では、入口付近に照明のスイッチがあり、自分で明かりをつけて入るスタイルになっています。懐中電灯などの灯りも持っていったほうが安心です。
アクセスは?
車で行くのがおすすめです。
公共交通機関の場合は、遠鉄電車または天竜浜名湖鉄道の西鹿島駅からバスを利用し、「青谷橋」で下車して徒歩約30分という案内があります。
一方、車の場合は新東名高速道路の浜松SAスマートICから約24分という案内もあります。
ただし、山道を走ることになるので、初めて訪れる方はGoogleマップのナビだけを頼りにせず、周辺の道路状況も確認してから向かうのがおすすめです。
ここでフローライトを探してはいけません(笑)
そして、フローライト好きなら気になるところ。
「VIVANTでフローライトが出てきたんだから、ここにもフローライトがあるの?」
と思いますよね。
ありません。
少なくとも、ここはフローライトを採掘する鉱山ではありません。
小堀谷鍾乳洞は石灰岩の洞窟で、ドラマでは「モンゴルのフローライト鉱山」という設定の地下空間として使われています。
つまり、
洞窟そのものは本物。
フローライト鉱山という設定はドラマの世界。
ということです。
このギャップが、なんとも『VIVANT』らしいところですね。
② 「フローライト鉱山」の外観は本当にモンゴル!
では、ドラマの中でベキが乃木を連れて行った、あの広大な鉱山跡は?
こちらは一気に話が変わります。
本当にモンゴルで撮影されています。
しかも、ただの「それっぽい場所」ではありません。
実際のフローライト鉱山跡デルゲルハーン鉱山(Delgerkhan)です。
第9話のオープニングでcoordinate WAYO-EARTHモンゴルとあります。
この会社がデルゲルハーン鉱山(Delgerkhan)の所有社だと思われます。
モンゴルのフローライト鉱山跡
モンゴルは、実際にフローライト(蛍石)の産出国として知られています。
「VIVANT」の劇中では、この広大な鉱山を舞台に、ベキが乃木にフローライト鉱床について説明します。
そして、このシーンをGoogle Earthで追っていくと、かなり面白いことが分かります。
Google Earthで見ると……「ここじゃない?」
Google Earthで探してみたら……ここでは?
モンゴルのフデルゲルハーン鉱山(Delgerkhan)について調べていくと、いくつかの鉱山跡の情報が出てきます。
ネット上の情報や鉱山に関する資料などを手掛かりにして、Google Earthで鉱山跡を一つずつ確認。
なぜならデルゲルハーン鉱山(Delgerkhan)の位置がなかなか特定出来なかったからです。
しかも範囲が広い!
『VIVANT』の空撮シーンに映っている山の形や露天掘り跡、周囲の地形などと見比べながら、時間をかけて探してみました。
そして、
「ここがかなり似ている!」
と思える場所を見つけました。
その場所が、
47.786111, 111.190500
です。
Google Earthにこの座標を入力すると、広い大地の中に残された鉱山跡を見ることができます。
ドラマの空撮映像と見比べてみると、露天掘りによって削られた場所の形や周囲の地形などに、かなり似た特徴があります。
もちろん、これはTBSや制作スタッフから発表された公式の撮影地点ではありません。
ネット上の情報や資料を手掛かりに、筆者自身がGoogle Earthで時間をかけて探し出した「ここではないか?」という推定地点です。
だからこそ、Google Earthで実際に見てみてください。
ドラマの映像と衛星画像を見比べながら、
「本当にここなのかな?」
と探してみるのも、VIVANTの聖地巡礼の楽しみ方のひとつです。
「ここじゃないよ!」「実はここだよ。」と思う方は教えてね!
③ おまけ――日本にも「本物のフローライト鉱山」がある!
ここからは、ちょっとだけ鉱物好きの話。
『VIVANT』をきっかけに、
「フローライトって実際どこで採れるの?」
と思った方に紹介したい場所があります。
それが、岐阜県にある笹洞蛍石鉱山です。
笹洞蛍石鉱山は、日本を代表するフローライト産地のひとつ。
かつては大規模なフローライト鉱山として知られ、現在でも日本のフローライトを語るうえで外せない場所です。
そして面白いのが、ここは単なる「昔の鉱山」ではありません。
現在は鉱山跡を利用した見学・体験の機会もあります。
「VIVANTを見て、実際のフローライト鉱山を見てみたい!」
という人なら、こちらのほうが現実的な候補になるでしょう。
ただし、鉱山跡は一般的な観光地とは違います。
見学できる範囲や開催状況などは、その時点の案内を必ず確認してください。
飛騨市周辺には、鉱山だけでなく、鉱物・地質を楽しめる場所もいろいろあります。観光とセットで訪ねてみるのも面白いですよ。
『VIVANT』のフローライト鉱山を追ってみたら……
『VIVANT』第9話に登場する「フローライト鉱山」。
一つの場所で全部撮影されたと思っていたら、実際には違いました。
地下の洞窟
静岡県浜松市
小堀谷鍾乳洞(青谷鍾乳洞)
↓
鉱山の外観
モンゴル
実際のフローライト鉱山跡
↓
日本の本物のフローライト鉱山
岐阜県・笹洞鉱山
という、なかなか面白い組み合わせになっています。
そして一番面白いのは、ドラマの「フローライト鉱山」をGoogle Earthで実際に探してみること。
ドラマを見たあとに、
「この場所、本当にあるの?」
とGoogle Earthを開いてみる。
そして衛星画像を眺めながら、
「あった!」
と探し当てる。
これだけでも、ちょっとした『VIVANT』聖地巡礼になります。
鉱物の専門知識がなくても大丈夫。
『VIVANT』を見て、
「あのフローライトって石は本当にあるんだ!」
くらいの興味から始めてみるのも、なかなか楽しいものです。
